相続手続きの流れ【自分で手続きしたい人向け】

相続
亡くなった方の息子
亡くなった方の息子

「父親の相続手続きを自分でやりたいのだけど、
相続手続きの流れってどうなっているの?」

「専門家に頼まないで自分で相続手続き出来るの?

こういった質問に答えていきます。

この記事を書いている私は、行政書士事務所を開設して4年目になります。相続手続きや遺言書の作成を主にやってきました。また司法書士事務所に1年間補助者として勤務して、相続案件を主に担当していました。

身内の相続はある程度の年齢になれば避けられません。でもいざその時が来てみると、分からないことだらけで困ってしまいます。そうはいっても相続の知識を勉強することなど無かった方が大半だと思います。

というわけで、今回は相続手続きの大枠である、相続手続きの流れを解説していきたいと思います。

相続の基本とは?【知っておいて損はしません!】

相続手続きの流れ【流れ一覧】

①遺言書の有無の確認
②相続人の確認
③相続財産の確定
④遺産分割協議・遺産分割協議書作成
⑤遺産分割協議書or遺言書に沿った相続手続き

上記を説明していきます。

①遺言書の有無の確認

亡くなれた方が生前に遺言書を書いていたかどうかを確認します。
法的に有効な遺言書が見つかった場合は、遺言書の内容に沿って手続きを進めていくことになります。

✔遺言書の探し方
・生前に家族の誰かが預かっている
・公証役場で保管されている

※家族に内緒で書いている場合もあります。その際は住んでいた家の中を隅々まで探してください。また公証役場で作成している場合は検索することが可能です。

参照:日本公証人連合会>公証事務>1遺言>Q. 亡くなった人について、遺言書が作成されているかどうかを調べることができますか?

②相続人の確認

亡くなられた方の出生から死亡までの連続した戸籍をすべて取得して、相続人の確定をします。
相続人の数によっては、かなりの数の戸籍が必要になります。

また兄弟姉妹が相続人になるときは、亡くなられた方の両親の出生から死亡までの戸籍も必要になる場合もあります。

この後手続きを進めて行く上では必ず必要になります。
本籍地が移った場所すべての役所で取得することになりますので、時間がかかる場合もあります。

③相続財産の確定

亡くなられた方のすべての財産を調べます。
具体的には預貯金、株式、不動産、車、宝石などです。
借金等がある場合も確認が必要です。

漏れがあると手続きが2度手間3度手間になってしまいますので、しっかりと調べる必要があります。

借金の額の方が大きい時はこの段階で「相続放棄」も検討します。
相続放棄するには、原則亡くなった日から3カ月までに、家庭裁判所に申し出る必要がありますので、ここまでの手続は3ヶ月に以内に行う必要があります。※例外もあります。

④遺産分割協議・遺産分割協議書作成

相続人と相続財産が分かったので、誰がどの財産を相続するのかを、相続人全員で決定します。
この話し合いが遺産分割協議です。

話し合いで決定した内容を書面にして、相続人全員が実印で押印したものが遺産分割協議書になります。この書面には原則相続人全員の印鑑証明書の添付が必要です。

①から③まではこの遺産分割協議書作成するための準備になっています。

巷で言われている相続トラブルはこの協議が成立しないことを言います。

⑤遺産分割協議書 or 遺言書に沿った相続手続き

遺言書がない場合は遺産分割協議書に沿って、遺言書がある場合は遺言書に沿って、相続手続きを行っていきます。

具体的には金融機関の亡くなられた方名義の口座を解約して、指定の相続人に相続させる手続きや、不動産の名義変更(相続登記)などを行っていきます。

いかがでしょうか?
大枠はこの様な感じになります。専門家がやることも同じです。

戸籍の集め方、読み方、財産調査の仕方、遺産分割協議書の記載の仕方など、色々必要な知識は他にもありますが、相続手続きの流れはこの様になっています。

最後に大事な注意点を一つ。

相続税についてです。

相続税は身内が亡くなった日から10カ月以内に申請が必要です。
相続税に関してはこの記事では触れられませんが、期限があることだけは注意して下さい。

相続手続きは専門家ではなくても可能なの?【あなたでも可能です】

相続手続きは専門家でなくても可能です。

そもそも専門家=主に士業(弁護士・司法書士・税理士・行政書士など)の仕事は、本人がやるべきことの代理をすることです。

本人がやるべきだけど、専門的で難しいし、面倒だから、他の人がやっても良いよとなっています。

でも素人と同じ知識の人が代理しても、本人に被害を与えてしまうこともあるので、法律で業務独占権が与えられたりしているのです。要は一定の能力が担保された士業に依頼すれば、本人に損害を与えないで、しっかりできるだろうという事で。

例えば、弁護士なら訴訟の代理、税理士なら税務申告、司法書士なら登記、行政書士なら許認可など。

ただ相続手続きの流れで見てもらった様に、相続手続きを完了するには、一定の知識や時間、行動が必要になります。

これらの知識はネットや書籍で勉強したり、役所や銀行などで個別に聞くことも可能です。
あ、担当者によっては面倒で教えない人もいるかもしれませんが・・・。

ちなみに私の友人や知人でも何人かは、自分で手続きをしていました。
仕事の合間に戸籍集めたり、有給取って金融機関を回ったりしたそうです。

なのであとは手続きをするあなたのやる気次第になります。
大変かも知れませんが、出来ない事はありません。大丈夫です。

このブログでもお役に立てる知識をどんどん発信していきますので。

専門家に頼まずに自分で相続手続きする時の心構え

時間がかかることは覚悟する

もうこれにつきます。

専門家がやっても相続手続きが完了するまでに、年単位で時間のかかる案件もあります。
もちろんそうではないケースの方が断然多いですけど。

戸籍集めたり、役所・金融機関に何度も足を運んだり、遺産分割協議書作成したり、相続人にサインをもらったり。そもそも戸籍の読み方から勉強したりする必要があるかもしれません。

やることは沢山ありますので、ある程度時間がかかることは覚悟しましょう。

というわけで今回は以上になります。

✔最後に私が相続手続きを受任して業務を進めていく際にも、参考にしてる書籍2冊を紹介します。

1冊目はこちら


一般の方向けの内容になっています。私の場合は手続き漏れがないかの、チェックなどに使っています。

2冊目はこちら


専門家向けの内容になっていますが、詳しく勉強したい方向けです。
しこれから相続手続きの仕事を受任しようとしている士業の先生にもおすすめです。

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