相続の基本とは?【知っておいて損はしません!】

相続

こんにちは、フロ吉です。

行政書士として3年、司法書士事務所で1年、
相続手続きや相続対策を専門に行ってきた経験から
お伝えしていきます。

今このページを開いていただいた方すべてに関係する事だけど、
大半の方が知らない『相続』についての基本知識です。
知っていて損はないですよ。

こんな方におすすめの記事になります。
・終活とか相続とか色々聞くけど、そもそも相続ってどういうこと?
・相続対策や終活が必要な家族構成は?

相続の基本【基礎の基礎です】

『相続』って言葉はよく聞くけど、そもそも相続ってなんでしょうか?

・『相続』=ある人が死亡した時に、その人の財産や権利などすべてを
 特定の人が引き継ぐことをいいます。

平成30年1年間の日本での死亡者数は136万9000人となっています。

出展:平成30年(2018年)人口動態統計の年間推計 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei18/dl/2018suikei.pdf

つまり年間136万9000回相続が発生していることになります。
当然ですが、死なない人はいないので、
今これを読んでいる人全員にいつか起こることです。

具体的にお伝えすると、下記のものがすべて特定の人に移ることになります。
・預貯金(銀行口座・現金)
・株式等有価証券
・車や貴金属等
・借金(債務)
・不動産(土地・建物)
・賃借権(賃貸物件を借りている権利)などの権利

財産を引き継ぐ特定の人とは誰のことをいうのでしょうか?

・この引き継ぐ特定の人のことを『相続人』と呼びます。
ちなみに亡くなった人のことを『被相続人』と言います。

『相続人』には誰がなるのか?=その人の家族構成次第で決められています。

相続人の例
・配偶者(妻・夫)
・子供
・親
・祖父母
・兄弟姉妹
・甥姪

上記の家族の中で法律に定められたルールによって、
相続人が決まってきます。

相続人が決まったところで次はどうなるのか?

相続発生時の財産をどのように分けるのかを相続人間で話し合う事になります。
これを『遺産分割』と言います。

具体例
・○○銀行の普通預金→長男が取得
・○○証券の株式→長女が取得
・実家の土地と建物→妻が取得
・家にある現金→妻が取得

上記のように誰が何を相続するかを話し合いで決めて行きます。

そして上記を書面にして、金融機関や法務局等に提出して、
名義変更や財産の移行手続きを行うことになります。

と、文章にすると簡単に聞こえるのですが、
ここが俗にいう『相続トラブル』の原因になっています。

なぜか?

理由その1:相続人全員の意思統一するのは簡単ではない。

家族とはいえ、みんな色々な思いを抱えたり、様々な生活状況にあります。

・お金に困っている相続人
・一生懸命親の介護をした相続人
・親の事業を手伝った相続人
・音信不通の相続人

こういった人たちが財産を分け合う話し合いをするので大変なんです。
家族の中でお金の話をしたりする事がタブーな空気に
なっている家族もいるでしょう。

そんな中、お金の話し合いをするので、様々なトラブルが
起こることになるのです。

理由その2:相続人の中に『未成年』・『認知症』の人がいる場合

この場合は相続人間だけで話し合いをすることが出来ず、
第三者も交えた話し合いが必要になります。

未成年は法律上一人で意思決定を出来ませんので、
代理が必要になります。

もう一人の親が代理すれば良いじゃないか?
と思われるかもしれませんが、そうはいかないのです。

未成年の子の親も共に相続人です。
なので、遺産を分け合うにあたって、
利害が対立する関係になるのです。

なので、この場合は未成年に第三者の代理人を立てて、
話し合うことになります。

認知症の方がいる場合も同様です。
意思決定ができないので、同じく第三者の代理人を立てることになります。

この様に亡くなった時の相続人の状況によっては、
色々面倒なことが発生してしまいます。

だから相続トラブルが起きやすくなるんです。

相続対策とは?

相続対策と聞くと、相続税の対策のことだとイメージする方が
多いですが、実は③で示したトラブルを防ぐことが
相続対策のメインになります。

相続人間での話し合い、手続きの面倒さを軽減するのが、
相続対策であり、終活と言われているものです。

まとめ
・相続とは死亡した人の財産・権利を特定の人が引き継ぎことを言います。
・相続人は家族構成で決定する(法定相続)
・相続発生後は様々な手続きが必要になる。
・相続対策とは相続トラブルを回避するためにある。

以上簡単に相続が発生した時の流れを説明しました。

あくまで大枠を説明しただけなので、個々の細かいルールとは
いずれ記事にしていきたいと思います。

追加で私のここまでの経験から、相続トラブルが起きやすい
家族構成をここでお伝えして行きます。

相続対策をした方が良い家族構成

必ず相続対策をした方が良い家族構成
・結婚していてお子さんがいない夫婦
・離婚していて、前の結婚時にお子さんがいる場合

上記2つを説明します。

・ 結婚していてお子さんがいない夫婦

相続が発生すると相続人全員で話し合いをする必要があると
説明しましたが、お子さんがいない夫婦の場合、
相続人は配偶者と被相続人の兄弟姉妹になります。

これってかなりトラブルが起こる可能性が高まります。

夫婦で築きあげてきて財産を自動的に妻が全部もらえるのでなく、
夫の兄弟姉妹を話し合う必要が出てくるからです。

常識的に考えて、夫の兄弟姉妹なんて関係ないだろ!と
思うかもしれません。

でも法律で決められている相続人は妻と夫の兄弟姉妹になるんです。

だから夫婦で住んでいた持ち家も妻が名義を取得するのに、
夫の兄弟姉妹と話し合いが必要になります。

夫の兄弟姉妹の中で一人でも反対する人がいたら、
妻が相続出来なくなる可能性が出てくるのです。

ちょっと現実離れした制度なので、この度相続法の改正がありましたが、
それでも面倒な事には変わりません。

なので相続対策が必要になってきます。

・ 離婚していて、前の結婚時にお子さんがいる場合

これも結婚していてお子さんがいない夫婦で説明したのと
同じ理由で相続対策が必要になります。

お子さんが小さい時に離婚して、親権を元奥さんが取得した場合を
考えてみましょう。
そして夫は別の人と再婚して、新しい奥さんとの間に子供がいたとします。

この場合相続人は新しい奥様と新しい奥さんとの間にいる子供、
そして前の奥さんとの間の子供になります。

前妻との間の子供、現在の奥さんとの子供、現在の奥さんで
話し合いをする必要になります。

考えただけでも大変なのが想像できると思います。
もちろんすべてが大変とは言えませんが、
トラブルが発生する可能性はかなり高まります。

こういった場合も事前の対策が必要になってきます。

では相続対策とは何をすれば良いのか?

それは遺言書の作成です。

遺言書では自分の財産の行き先を指定しておくことが可能になります。
今の日本の相続のルールでは遺言書が本人の意思として最優先されます。

なのでこの記事で説明したような相続人間での話し合いを
しないで財産の移行ができることになります。

もちろん遺言書は厳格に法律で書き方が定められていますので、
しっかりとルール通りに記載しなければなりません。

遺言書があればすべてOKとは言えませんが、
相続対策を何もしないでおくおくよりは、
圧倒的に相続トラブルが起きる可能性を下げることができます。

この遺言書の書き方もいずれ記事にしていきます。

まとめ
最後に私が今まで様々な相続手続きや遺言書の作成を通じて
感じたことをお伝えしたいと思います。

・相続のルールを知っておいて損することはありません。
むしろ生きて行く上で必要不可欠な知識だと思います。
なぜなら誰の身にも必ず起こる事だからです。


・いつから相続対策をすれば良いかは、年齢や家族構成、財産内容に
よってきますが、相続のタイミング(自分が死ぬ日)をコントロールは
出来ないので、思い立った時にやるしかありません。

そしてこれが一番伝えたいことになりますが、
相続対策をすることは『家族への思いやり』です。

家族を大切に思う気持ちがあるなら、是非相続対策を
進めてみて下さい。

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