お子さんのいない夫婦は、遺言書を書くのがマストです!

遺言

こんにちは、神奈川県大和市の相続・遺言専門行政書士の角田です。

お子さんのいないご夫婦は遺言書を書いて相続対策をしましょう!

書いていないと残された配偶者が、トラブルに巻き込まれるかもしれません。

その理由を説明していきます。

お子さんのいない夫婦の相続関係

お子さんのいない夫婦の相続は下記の様になります。

仮にご主人が亡くなったとすると、相続人はまず配偶者です。

それ以外にご主人の両親が健在だと、両親が配偶者と共に相続人になります。

両親も他界しているとすると、ご主人の兄弟姉妹が配偶者と共に相続人です。

「え、配偶者だけじゃないの?」と思われる方も多いと思います。

実務で相談受ける中でも、勘違いしてる方が結構いらっしゃいます。

お子さんがいないと、相続関係がちょっと複雑になってしまいます。

そしてこれが相続トラブルの元になります。

お子さんのいる夫婦の場合だと、奥さんとお子さん達が相続人になります。

なので、その後の遺産分割協議もスムーズにいく事が多いです。

でもお子さんのいない夫婦の場合だと、ご主人の兄弟姉妹が、相続人になります。

これは遺産分割協議を、奥さんとご主人の兄弟でするという事です。

遺産分割とは簡単にいうと、亡くなられたご主人の遺産を相続人全員で分けることです。

ご夫婦で長年生活してきた中で出来上がった遺産を、ご主人の兄弟姉妹と話し合いをして、遺産を分けることになります。

民法で定められているこの場合の相続の割合は、配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1です。

仮に2000万の預貯金と2000万の不動産を残して亡くなったとすると、1000万分は夫の兄弟姉妹が相続するというルールです。

何も対策をしていなくて、遺産分割協議で、もしご主人の兄弟姉妹が相続分を要求してくると、払わなくてはいけなくなるかもしれません。

夫と長年かけて気づいてきた財産の中身を兄弟姉妹に開示して、それをどのように分割するか話し合うだけも、変な感じがしますよね?

でもルール上、夫の兄弟姉妹にも4分の1の財産を請求する権利はあるわけです。

話し合いが上手くいけば問題ないですが、夫の兄弟姉妹にも様々な状況の人がいるでしょう。

なので、対策を何もしないでいると、トラブルになる可能性が高くなります。

夫の兄弟姉妹にも相続が発生していたら?

先ほど説明した例で、もしご主人に相続が発生した時に、夫の兄弟姉妹の方が先に亡くなっていた場合の話です。

その場合亡くなられた兄弟姉妹にお子さん(夫からみると甥姪の関係)がいると、遺産分割はその甥姪とすることになります。

だいぶ関係が遠くなってきますよね。

でもご夫婦2人で作りあげた遺産に対して、請求する権利が甥姪にも出てくるのです。

奥さんと亡夫の甥姪と、夫婦2人で貯めてきた預貯金や、不動産を誰が相続するか話し合わなくてはいけなくなる事を想像してみてください。

なんかおかしいですよね。そうです、私もおかしいと思います。

でも何も対策していないと、その話し合いをすることが必要になるんです。

夫の兄弟姉妹が高齢で認知症等になっていたら?

もし夫に相続が発生したときに、相続人になる兄弟姉妹の一人が認知症などで、意思表示が出来ない状況だとどうなるでしょうか?

兄弟姉妹が相続人になる今回の話だけではありませんが、相続人が認知症等で意思表示が出来ない時は、成年後見制度を利用して、後見人をつけなくてはいけなくなります。

遺産分割協議の内容を理解して、押印をするためには、認知症では不可能です。

その為、後見人と呼ばれる代理人家庭裁判所を選任してもらい、遺産分割をする必要が出てきます。

家庭裁判所まで登場してきます!

この後見人は認知症になった兄弟姉妹の代理人ですから、認知症になった兄弟姉妹が損をしない様に、相続分を請求するのが仕事になります。

なので、上の例で記載した様に、亡くなられた夫の財産に対して4分の1を請求してくる可能性が高くなります。

先程までの例では、あくまで身内ですから、トラブルなく遺産分割協議が終わることもあると思います。

でもこの成年後見人に関しては、認知症になった兄弟姉妹のために、財産をしっかり確保するのが仕事になりますので、身内の話し合いで奥さんが全部を相続するのは難しくなるでしょう。

相続トラブルを回避するには?

遺言書を作成することです。

これにつきます。

遺言書は民法で定められてルールを曲げることが可能になります。

配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1の相続分を曲げて、配偶者にすべての財産を遺すことが可能になります。

しっかりとした遺言を書いておけば、遺産分割協議も必要ありません。

手続もスムーズに進める事が可能になります。

「遺言者の有する一切の財産を妻○○(昭和○○年○月○日生)に相続させる」

の様な内容を、遺言書のルールに従って書いておけば、この記事で書いたトラブルの大半を避けることができます。

遺言なんて縁起悪い、まだ先の話だ、兄弟も仲良いし問題ない、色々な思いがあると思います。

でも、先のことは誰にも分かりません。確実なことはありません。

だからこそ、ひと手間かける事が、大切な人への思いやりだと思います。

まとめ

・お子さんのいない夫婦は相続トラブルが発生する可能性が高まります。

・兄弟姉妹、甥姪、家庭裁判所など、さまざまな人が登場してくる可能性があります。

・トラブル回避には遺言をかくことが一番です。

・家族への思いやりが遺言書です。

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